八ヶ岳登ってきました

山岳会の仲間と八ヶ岳へ行ってきました

ツルネ(北峰)から赤岳・中岳・阿弥陀岳

5月末に所属する山岳会の仲間と八ヶ岳南部を縦走し、
最高峰の赤岳山頂2899mに立ちました。

第1日目
雲一つないピーカンの空の下、小淵沢駅に降り立った4名。
タクシーで観音平に入り、登山開始です。

前日の深酒を分解中のヒラキを除き、みな元気に上を目指します。
でも季節外れの暑さは、標高2000mまで暑い空気と
刺すような陽光を連れてきたので、30分休憩ごとにどんどん水が消費されていきます。

青年小屋へのショートカット道との分岐で休憩し、
編笠山への林間の直登、青息吐息で登ること50分で林が切れ、
一気に大展望の中に今日の頂上(2524m)がやってきました。

まさしく360度の絶景。正面の南アルプス(甲斐駒・仙丈・北岳・鳳凰)、
右に中央アルプス、諏訪湖の彼方には御嶽山、乗鞍
そして穂高連峰から薬師・針ノ木・鹿島槍と続く北アルプス。
東は今日の宿泊地権現小屋が見えています。

 

青年小屋への下りは積雪で足場が悪く、大変くたびれる下山路。
青年小屋前で小休止し、登り返すこと1時間半。
3時過ぎに権現小屋に無事到着し、まずはビールで乾杯です。

小屋番のお兄さんは、一人で小屋を切り盛りしていますが、
時間があると小屋外のベンチでギターを奏でていました。
落日前には小屋下にカモシカも姿を見せ、僕らの労をねぎらってくれました。
夕食はお兄さんお手製のカレーライス。
今日の出来は「上」だとか、大変おいしいカレーライスでした。

カモシカ

第2日目
朝4時に起床し、こたつで寝ている小屋番兄さんを尻目に、
お弁当を食べ、お茶で身体を温めて出発です。
権現岳(2715m)を踏んで、すぐに60段以上を下る大ハシゴを
恐る恐る下りていきます。

キレット小屋まで、雪の中の足場の悪いところも何のその、
コースタイムどおり1時間10分で到着。
ここで大休止していよいよ赤岳本体へ取りつき、
標高差500mあまりを這い登っていきます。

先頭のIリーダーは、上手に赤丸を拾いながら、難所をどんどん越して、
途中2回の小休止だけで、MAPのコースタイム2時間のところ、
1時間40分で頂上(2899m)まで上がり切りました。

赤岳山頂で、コーヒーを淹れて(Sさん持参の帝国ホテルのクッキーも)
全員登頂を喜び合い、記念写真を撮って下山路につきました。

行者小屋までは積雪箇所が多く、何回かすっころんでしまいました。
でも今回二日間の中で、全員が一番しんどかったと口をそろえたのは、
行者小屋から美濃戸口までの道。

おそらく2年前の台風時の大水のせいでしょうか、
沢筋の登山路は荒れて橋はすべて流され、登山路も変わり、現在も復旧工事中でした。

そして思った以上に長い長い道のりに嫌気がさしたころ、
もう間もなく美濃戸山荘だろうという樹林帯の中で、
おじさんが写真をとっているのをIリーダーがみとがめ、
話を聞いてそれが希少なホテイランの花であることを知りました。
疲れ切った僕たちへの八ヶ岳からのささやかなプレゼントでした。

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